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2008.08.05 掲載
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海外で奮闘 日本の家電
■幅縮め、売り上げ9倍
中国やロシア、東南アジアなど、急速な経済成長を遂げる新興国。成長に伴って、家電製品の消費も大幅に伸びている。自国企業はもちろん、欧州のイメージを前面に出す欧州企業、デザイン性を打ち出す韓国企業などを相手に、日本メーカーも渡り合う。国内市場が少子化で縮小する中、新興国への進出は今後の成長を左右する試金石。国内で培った高い技術と品質、そして徹底的なマーケティングを武器に、未知の市場に果敢に切り込んでいる。(丹治吉順)
中国で一番売れ筋の冷蔵庫は230リットルクラスという。松下電器産業は昨年、このクラスの冷蔵庫の横幅を従来の60センチから55センチに縮めたところ、前年比の9倍と売り上げを伸ばした。その「決定的な5センチ」を割り出したのは、地をはうようなマーケティングだ。
同社は05年3月、上海に「中国生活研究センター」を設置した。中国の消費者の生活研究とそれを基にした商品企画立案が主な仕事だ。所長の三善徹さん以外のメンバー8人は現地採用の中国人。洗濯機や冷蔵庫など製品ごとに担当を持ち、北京、上海、広州の3大都市を中心に年間約400の家庭を訪問して家電の使い方や苦情・意見の聞き取り、写真撮影などの調査を実施している。
冷蔵庫を主に担当したのは29歳の女性所員。4割の家庭が冷蔵庫を玄関や居間、窓付きベランダなど、台所以外の場所に置いていた。聞くと、本当は台所に置きたいが、狭くて無理だという。中国の家は居間が広い分、台所が狭い。そこで、そうした悩みを抱える300軒で実際に台所の寸法を測った。その結果、55センチ幅なら、ほぼ百%の家庭で冷蔵庫を台所に収納できることがわかった。
(以下続く)
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